CogSmart、中国・香港・台湾からの旅行者向けにもAIによる海馬測定MRI検査「BrainSuite」提供開始
2024/08/13
株式会社CogSmart(本社:東京都中央区、代表取締役:樋口 彰[※1]、瀧 靖之[※2])は、東北大学加齢医学研究所による脳医学の研究成果をもとに、AIにより海馬の大きさを測る脳検査「BrainSuite®(ブレインスイート)」を展開、海馬育成アプリ「BrainUp®(ブレインアップ)」を開発しています。
[※1] ⽇本法弁護⼠・英国法弁護⼠(Solicitor in England and Wales)/東北⼤学加齢医学研究所 分野研究員
[※2] 東北⼤学加齢医学研究所 教授 医師・医学博士/東北⼤学スマート・エイジング学際重点研究センター センター⻑
CogSmartでは、AIにより海馬の大きさを測る脳検査「BrainSuite®(ブレインスイート)」を2021年より日本国内でサービスを提供しております。
このたび、medock総合健診クリニック、医療法人伯鳳会 東京曳舟病院にて中国・香港・台湾からの旅行者向けにも海馬測定サービスを8月13日(火)より開始しました。
訪日外国人旅行者数は2023年に2,500万人[※3]を突破し、2024年には3,477万人[※4]に到達する見込みです。
国・地域別にみる訪日外国人旅行消費額では、2024年4月-6月において中国が1位(4,420億円)、台湾が3位(2,639億円)、香港が5位(1,743億円)と、今回対象の国・地域が上位に入っております[※5]。
[※3][※4]日本政府観光局(JNTO)「訪日外客数・出国日本人数」
[※5]観光庁「インバウンド消費動向調査」
BrainSuite独自の海馬体積計測のAI技術「Hippodeep」は、脳画像に関する世界各地のデータをもとに開発されており、人種によらず正確に海馬体積を測定し、頭蓋内海馬占有率を同性・同年齢で比較したレポートを出すことができます。
CogSmartでは2019年創業の翌年2020年に、香港法人CogSmart Asiaを設立しました。香港政府系研究開発施設である香港サイエンステクノロジーパーク(HKSTP)のバイオテクノロジー系スタートアップ向けの補助金プログラム「Incu-Bio」に、日系企業として初めて採択される等、現地での支援も得ながら市場調査・研究開発を進めてきました。
日本では65歳以上の高齢者は3,627万人[※6]、高齢者人口比率は28.4%で超高齢社会に入っていますが、中国・香港・台湾でも高齢化は進んでいます。
中国における65歳以上の高齢者人口は、2022年の時点で2億978万人、総人口の14.9%に達しています[※7]。高齢者人口比率は香港では21.4%[※8]、台湾では17.5%[※9]に達します。
[※6]2022年9月15日現在推計、総務省統計局
[※7]中華人民共和国民政部, “2022 年民政事業発展統計公報”,2023年10月13日
[※8]香港政府 2022年末
[※9]台湾国家発展委員会 人口推計報告 2022年8月
CogSmartは、認知症の早期予防・早期治療方法を社会実装することで、日本だけではなく世界各国・各地域の認知症患者数の抑制、認知症コストの減少、QOL向上の実現を目指して、事業を推進して参ります。
medock総合健診クリニック 金田 真武 事務長
2022年から外国人受診者の受け入れを開始し、2023年5月以降(新型コロナウイルスが5類感染症への移行を機に)増加傾向にあり、9割以上が中国人です。
中国でも高齢化が進んでおり、認知症への関心は高いです。しかし中国国内では一般的に認知症は予防できない疾病として認識されており、そもそも認知症に関する検査があること自体を知らない方が多いです。
日本に人間ドックを受けに来られる中国の方にBrainSuiteをご案内すると、皆さま非常に関心が強く、興味を持っていただけます。今までは日本語版のみだったので結果の説明が課題となっていましたが、今回中国語版がリリースされたことにより、中国の方への受診に大きな期待が持てます。
BrainSuiteに関しては、認知症に先立って海馬の萎縮が始まる事、その海馬の大きさが生活習慣に強く関連している事に着目して海馬の体積を測定することにより、生活習慣を改善するための行動変容を促すきっかけとなることが大きな特徴だと思います。
BrainSuiteを受診していただくことで、今まで生活習慣改善の必要性がありながらも行動を起こせなかった方々への行動変容を促すきっかけとなり、認知症だけではなく、がんや脳卒中、心臓病をはじめとする生活習慣病を予防する一助を担うことを期待しています。
医療法人伯鳳会 東京曳舟病院 山本 保博 病院長
海外からの旅行者が急激に増加している状況で、外国人旅行者の救急搬送も急増しております。災害拠点病院として可能な限りの受け入れ体制を整える必要性からJMIP認証医療機関の取得を目指すことになり、実績を積みJIHを2024年2月に取得いたしました。
2024年4月より本格的に外国人旅行者に対して人間ドックの受け入れを開始しております。外国人旅行者の人間ドックでは、包括的な健康管理の提案がコンセプトのため、単に検査結果の報告だけでは、あるべき姿との乖離を感じておりました。そのような経緯のなかでBrainSuiteでの脳の健康状態の早期発見と予防を組み合わせることにより、受診者の方には納得して頂ける内容になってきたと感じております。また経時的に検査を行うことで適切な健康管理・指導と予防が可能となります。
東京曳舟病院の基盤である救急医療を充実させるために、職員の接遇・教育・患者受入環境整備の一環として取り組んでおります。
株式会社CogSmart 代表取締役CEO/ CogSmart Asia CEO 樋口 彰
「BrainSuiteは、日本だけでなく、世界の方々にとって、有意義で満足のいくサービスを提供できる」 - このように考えて香港法人CogSmart Asiaとともにサービス開発を進めていた中、国内の様々な医療機関様の生の声を聞き、今般、中国等の海外旅行者向けサービス提供を開始することになりました。
これまで、アジア各国のほか、欧米や中東の予防医療の関係者と意見交換をする中、BrainSuiteのようなサービスは他には存在せず、受診者様にとって受けやすい体制を整えさえすれば、海外の受診様にとっても非常にニーズの高いサービスと考えていました。国境を跨いだメディカルツーリズムの行先は、アジア内ではシンガポール、タイ、インドなどの存在感が高まっていますが、脳ドックや人間ドックをはじめとする予防医療サービスがリーズナブルな価格で普及している日本では、BrainSuiteサービスを組み合わせることで、他国にはない満足度の高いサービスが提供できると確信しています。
今月から、medock総合健診クリニック様、東京曳舟病院様が、新サービス提供を満足度の高い環境で開始してくださり、感謝申し上げます。今後、東京のみならず、他地域でも医療機関様と準備を進め、一緒に世界各国・各地域の認知症対策やQOL向上の実現に貢献して参ります。
■medock総合健診クリニック 概要
住所:東京都品川区上大崎3丁目11番18号
URL:https://medock.jp/
■医療法人伯鳳会 東京曳舟病院 概要
住所:東京都墨田区東向島二丁目27-1
URL:https://tokyo-hikifune-hp.jp/
■株式会社CogSmart会社概要
設立:2019年10月
代表者:代表取締役 社長 樋口 彰、代表取締役 最高科学責任者 瀧 靖之
本社:東京都中央区日本橋本町 3丁目 8番 5号
URL:https://www.cogsmartglobal.com/